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「峠の遺産」
1999/07/08
群馬県碓氷郡松井田町 旧丸山変電所
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7月だというのに、軽井沢は涼風が吹き抜けていた。
そんな軽井沢駅前でバスに乗る。
碓氷バイパスに入ると、曲がりくねった8%の急な下り坂を、
そろりそろりと降りるバス。
下りに下って、30分かけて横川駅に到着。
そんな厳しい峠*1に鉄道が開通したのは明治26年。
JR(国鉄)線で最も急な66.7パーミル*2の坂を乗り切るために、
常に最新の技術が投入された。
日本で最初に電化され、電気機関車が走った*3のもこの区間。
横川駅から約2kmほど軽井沢寄りにあるこの変電所は、
大正元年に建てられて峠を上り下りする電気機関車に電気を供給した。
平成9年10月1日、長野行新幹線が開通。
それに伴って、この峠越えの鉄道(信越本線 横川〜軽井沢間)は
廃止された。
最盛期の煉瓦造り建築で、国指定重要文化財であるこの建物も、
荒廃著しい。
何らかの保護対策が望まれる。
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荒廃著しい建物 |
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付近の旧下り線に保存展示されている編成。
(EF63形機関車及び189系電車)
貫通扉等が盗難に遭ったり、こちらも荒廃著しい。
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上の編成のすぐ軽井沢寄りから急な坂が始まる。
おそらくここから最急勾配の坂だと思われるが、
勾配を示す標識は見あたらなかった。(これも盗難か?)
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