「Happy Birthday 39」(ハッピー バースデイ スリーナイン)競技は、赤・青の2チームで行う。両チームに与えられる課題は、遠隔操縦のロボットで、競技フィールドに置かれた27本の長円筒(ロウソク)をより多く自陣の「ケーキゾーン」と「ショートケーキゾーン」に立てること。
立てる方法のアイデアは自由で、立てるための器具を自作しても、マシンそのものを使って立ててもよい。
自陣の「ショートケーキゾーン」に円筒が少なくとも1本立ち、かつ、自陣の「ケーキゾーン」または「ショートケーキゾーン」に立った円筒のうち少なくとも1本に「炎」を灯したことを条件に、自陣の「ケーキゾーン」と「ショートケーキゾーン」に円筒がより多く立ったチームを勝ちとする。
競技時間は2分間。
(補足)
- 競技題目の「39」とは、今年で高専制度が出来て39年目だということ。
- マシンが不調な場合は「リトライ」(セッティングをやり直し、再スタートすること)を1回行うことができる。
- 円筒は、下端がフィールドに接しており、フィールドに対して角度60度以上に立っていればよい。(マシンが円筒に触れていてもよい)但し、スポット(円筒を立てる突起)を使用した場合はマシンが触れていてはならない。
- 立てた円筒1本に対して1点。
- 円筒を2段重ねにし、且つ上にある円筒の上端に「炎」を灯した場合は、合計得点が3倍になる。同様に3段重ねの場合は6倍、4段重ねの場合は9倍・・・。
- 2分間で決着しなかった場合は延長戦(1分)、それでも決着がつかなかったら審査員の判定により勝敗を決する。
- 詳細はロボコン公式ページを参照。
会場で配られたパンフレット |
会場となった徳山市総合スポーツセンター |
大会前の会場内 背景画(?)が無く、例年より少し安っぽい。 |
司会の方とゲストの矢部美穂さん |
中国地区各校から2チームずつ、計16チーム
出場チームの横顔(会場で配布のパンフレットから引用)
10月21日、12時に開場。
13時過ぎに開演。チームと審査員の紹介、ルール紹介の後に競技開始。
一回戦
- 宇部高専B×米子高専A
宇部高専B
米子高専A
米子高専A
こうなるはずだった、という実演。
- 津山高専A×松江高専B
津山高専A
松江高専B
この三色の物が倒してあるロウソクの上に扇状に開き倒れ、相手を妨害する。
自分は、着実に1本のロウソクを立てる戦略。
津山高専A
空気圧シリンダを使って高くロウソクを積み上げる様子。
- 徳山高専B×大島商船B
徳山高専B
もう少しで二段重ね完成だったが得点ならず。
大島商船B
伝統的に木造のマシンを作成。
過去のマシンの部材を再利用しているんだそうです。
- 広島商船A×呉高専A
広島商船A
高い親機の上にキリンを模した頭が。
写真に収録できなかったが、テコの原理でロウソクを立てる仕組みも具備している。
呉高専A
ちょこちょこたくさんロウソクを立てようというコンセプト。
左が広島商船A、右が呉高専A。
- 米子高専B×呉高専B
米子高専B
5段重ねもできる性能らしい。
呉高専B
写真では見えないが、高い棒の上部に網が付いており、倒してあるロウソクの上にこれを倒して相手を妨害する。
呉高専B
立てたロウソクの上に扇形の「炎」。
- 松江高専A×大島商船A
松江高専A
ロウソクを高く積み上げる高い親機(左)
倒してあるロウソクの上にバタンと倒して相手を妨害する「熊手」(右)
大島商船A
試合中の様子。
- 宇部高専A×広島商船B
宇部高専A
広島商船B
宇部高専A
確か、惜しくも得点にならなかった状況だったと思います。
- 津山高専B×徳山高専A
津山高専B
ユニークな顔形が印象的。
メガネは試合ごとに異なるものを着用。
徳山高専A
徳山高専A
こうなるはずだった、という実演。
二回戦
- 宇部高専B×松江高専B
- 大島商船B×広島商船A
右が広島商船A。
- 呉高専B×松江高専A
何らかの物を倒してあるロウソクの上に倒して相手が利用するのを妨害するというコンセプトのマシン同士の対戦となった。
スタート直後。
呉高専B(左側)から網付きの棒が、一瞬遅れて松江高専A(右側)から「熊手」が勢いよくフィールドに倒れていく。
呉高専B
ゆっくりと着実にロウソクを立てる。
- 宇部高専A×津山高専B
準決勝
決勝
- 松江高専B×松江高専A
松江高専Aがショートケーキゾーンにロウソクを立てたが、松江高専Bのマシンによって押し出されてしまった。松江高専Aは多段重ねで起死回生を狙うが、及ばず。手堅く1点を取った松江高専Bの勝利となった。
スタート前の緊張。
スタート直後。
松江高専A(右側)の「熊手」が勢いよく倒れる。
松江高専Aの様子。
多段重ねが成功したかにも見えるが、残念ながら未完成。
16:10頃、終演。
終演後の会場。
控えスペースに並ぶ各チームのロボット。
今回は各賞に対して受賞理由の説明はなかった。優勝した松江高専B、推薦された広島商船Aと大島商船Bが全国大会へ出場します。
- 優勝
- 松江高専Bチーム「技あり一本」
相手を邪魔し1点に賭けた割り切りが勝利。- 準優勝
- 松江高専Aチーム「レイクス」
大きな「熊手」が印象的。- アイデア賞
- 広島商船Aチーム「聞いてね!キリンさん」
キリンのビジュアルとテコの原理を利用して円筒を立てる機構。- 技術賞
- 宇部高専Bチーム「ヒラキ」
- デザイン賞
- 津山高専Bチーム「はなメガネ」
顔形のロボット。- エネルギア賞
- 徳山高専Bチーム「サイドバード」
トーナメント表 判は審査員判定による勝ち。
※は得点条件は満たしていないものの、2本立てた(相手は1本)ことから勝利とされた
- 開催日
- 11月25日(日) 両国国技館
- 中国地区大会
- 11月23日(金・祝) 13:05〜14:04 NHK総合(中国地区限定)
- 全国大会
- 12月21日(金) 19:30〜20:45 NHK総合
結局地区大会開催まで何時に開場なのか、入場に際し何か手続きがいるのか、公式Webサイトや主管校Webサイトに掲載されなかった。明らかにPR不足であり、今後の善処を期待する。