競技は、赤・青の2チームで行う。両チームに与えられる課題は、遠隔操縦のロボットで、競技フィールドに置かれた赤・青それぞれ36個の箱を、スポットに積み上げること。
箱は、競技ゾーンと高さ1mのスタートゾーンをつなぐ「階段」になるように置かれ、スポットは3ヶ所にある。
勝敗は、獲得したスポットの数で決める。積み上げられた箱のうち、最も上にある箱の色のチームがそのスポットを獲得する。
競技時間は3分間。終了時に獲得スポット数の多いチームの勝ち。ただし、1ヶ所に箱が15段積み上げられたスポットを獲得すれば、その時点で獲得したチームの勝ちとする。(これをトルネードという。)
(補足)
- 3分間で決着しなかった場合は審査員3名の判定の多数決により勝敗を決する。
審査員:米子高専校長、鳥取大教授、NHK鳥取放送局長(だったっけ?)- 詳細はロボコン公式ページを参照。
会場で配られたパンフレット |
大会前の会場内 |
中国地区各校から2チームずつ、計16チーム
出場チームの横顔(会場で配布のパンフレットから引用)
10月20日、12時前には既に開場されていた。
13時に開演。チームと審査員の紹介、ルール紹介の後に競技開始。
一回戦
- 米子高専B×呉高専A
左:米子高専B 吸盤を使って箱を取り込む。
右:呉高専A 「へ」の字形。
米子高専Bは箱を1つ取り込む。
呉高専Aは競技フィールドに降りただけに終わった。
- 津山高専B×徳山高専A
左:津山高専B
右:徳山高専A
津山高専Bの動作の様子。
(試合後のデモンストレーション)
- 宇部高専A×広島商船B
左:宇部高専A ペンギン型のマシンがユニーク
右:広島商船B どたっ、と思い切りよく競技フィールドに降りる。
両者スポットを獲得できず。
- 松江高専A×大島商船B
左:松江高専A シンプルな形。
右:大島商船B 伝統の木製マシン。
左下:松江高専A 転倒し為す術無し。
右上:大島商船B スタートゾーン上で不調。
松江高専Aの動作の様子。
(試合後のデモンストレーション)
- 松江高専B×徳山高専B
左:松江高専B
右:徳山高専B
徳山高専B
箱を1列まるごと押し出してスポット獲得に乗り出す。
- 呉高専B×宇部高専B
左:呉高専B 長い「矢」を伸ばす機構がユニーク。
右:宇部高専B
左:呉高専B 「矢」を伸ばしたものの・・・。
右:宇部高専B 箱を押し出し、そこに降りるはずが・・・。
双方、苦戦。
- 大島商船A×米子高専A
左:大島商船A
右:米子高専A
米子高専A
これが「バランス積み」。上に積めない!
大島商船A
試合後の手動デモンストレーションの様子。どう動くのかよく分からなかった。
- 広島商船A×津山高専A
左:広島商船A 恐竜の首が伸びる。
右:津山高専A そのまま転がって降りる。小さいが確実な動き。
苦戦する広島商船A(左)を尻目に、確実にスポットを獲得する津山高専A。
津山高専Aはスポットを2つ獲得していたにも関わらず、終了直前に自分のスポットの箱を落としてしまい、失笑を買った。
広島商船A
試合後の手動デモンストレーションの様子。
恐竜の首を使って15段積みを狙う。デモでは首をたてた瞬間に箱が崩壊。
一回戦と二回戦の間の舞台裏の様子。
各チーム調整に余念がない。
二回戦
- 米子高専B×徳山高専A
徳山高専Aは競技フィールドに下りるのに失敗し転倒してしまった。
米子高専B
吸盤を用いて箱を取り込んでいく様子。
- 広島商船B×大島商船B
大島商船Bは競技フィールドに降りることも出来ず敗退。
左:広島商船B 2つのスポットをキープして様子見。
右:大島商船B スタートゾーン上で苦戦。
大島商船B
こんな感じで箱を真空パックする筈だったらしい。
(試合後の手動デモンストレーション)
- 徳山高専B×呉高専B
徳山高専B
着実にスポットをゲットする。
呉高専B(奥)
長い「矢」をスポットに伸ばすも、惜しくも箱はスポットに乗らなかった。
- 米子高専A×津山高専A
右:米子高専A 左:津山高専A
スポットを取り合う熱戦。
試合終了時の状態
非常に微妙な状態で試合が終了した。
上の青の箱は、自分のロボット(右の津山高専A)に触れているので無効、下の赤い箱は、津山高専Aのロボットが後退した場合にきちんとスポットに乗ると考えられるため有効、という説明があった。
準決勝
- 米子高専B×広島商船B
広島商船B(右)が腕を伸ばして全スポットを包囲。
米子高専B(左)は写真の状態で故障し動けなくなってしまった。
- 徳山高専B×米子高専A
壮絶なスポットの取り合いが分かる(中央のスポット)試合終了時の状態。
本体内に箱を保持していた米子高専Aが終了間際に左側のスポットをGETし制した。
決勝
- 広島商船B×米子高専A
米子高専Aがスポットを1つ取得したが、終了直前に広島商船Bのマシンがそのスポットに積まれた箱を崩して箱をスポットから落としてしまった。
これは、米子高専Aがそのスポットを取得しているとみなすという判断が下された。
試合前のロボット
右:米子高専A 左:広島商船B
右:箱を取り込む米子高専A
16:47、(予定より47分も延びて)終演。
終演後、帰ろうとすると、外は雨は降るわ風は吹くわ、えらい天気。
最寄り駅まで徒歩5分ですけど、その間でびしょびしょになってしまいました。
そんなわけで、今年は会場の外観写真がありません。
- 優勝
- 米子高専Aチーム「バランスメーカー」
確実な走行、箱の取り込み、積み上げが他と一味違った。- 準優勝
- 広島商船Bチーム「Flying脱兎弐号機」
迅速に競技フィールドに降り、各スポットへ手を広げる機構が印象的。- アイデア賞
- 津山高専Aチーム「チャリンころん」
筒状のマシンで階段を転がり落ちる。スポットへ箱を置く機構も確実な動作。- 技術賞
- 徳山高専Bチーム「Side Bird Phoenix」
階段を押し出してその隙間に降りる。箱の搬送は昔の「白猫号」を彷彿とさせる。- デザイン賞
- 大島商船Bチーム「ぶちたてるっちゃ〜」
伝統の木製ロボット、箱を真空パックしてしまおうという奇抜なアイディア。- 特別賞(本田技研工業)
- 津山高専Aチーム「チャリンころん」
- 特別賞(中国電力)
- 米子高専Bチーム「頂上現象」
- 特別賞(マブチモーター)
- 広島商船Aチーム「てくてく」
- 特別賞(ソリッドワークス・ジャパン)
- 徳山高専Bチーム「Side Bird Phoenix」
- 全国大会出場チーム
- 米子高専Aチーム「バランスメーカー」
優勝チーム。
- 津山高専Aチーム「チャリンころん」
転がって降りるのがユニークなアイディアで、箱の積み上げがスムーズだと評価された。
- 徳山高専Bチーム「Side Bird Phoenix」
技術完成度が高いと評価された。
トーナメント表
判は審査員判定(3名の多数決)による勝ち。
- 開催日
- 11月24日(日) 両国国技館
- 中国地区大会
- 11月23日(金・祝) 9:15〜10:14 NHK総合(中国地区限定)
結局地区大会開催まで何時に開場なのか、入場に際し何か手続きがいるのか、公式Webサイト等でのPRに問題がある。公式Webサイトへの掲示が遅すぎる。運営もいまいち。今後の善処を期待する。