RoBoCoN 2011 中国地区大会
会場で配られたパンフ
2011/10/17 11:00更新 Ver 0.1(結果・決勝戦・エキシビションマッチ・出場チームの横顔掲載)
写真写りの悪いものがあります(手ブレ)がご容赦下さい。
また、多数の写真の掲載により重いですがご容赦下さい。
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RoBoCoN 2011 高専ロボコンの中国地区大会が、10月16日、山口県宇部市の俵田翁記念体育館で行われました。今年のテーマは
「ロボ・ボウル」
。
ルールの概要
第24回の競技課題は、「ロボ・ボウル」。2足歩行のオフェンス・ロボットが、学生から受け取ったボールを、ディフェンス・ロボットをかいくぐり、チームメイトの学生に向けてノーバウンドでタッチダウンパスを送る。タッチダウンパスが成功するまでのタイムを競う、ロボットと人間がともに戦う新しいゲームの誕生です。
競技に参加するのは、各チームが製作する「2足歩行のオフェンス・ロボット(手動)」1台と「移動方法を問わないディフェンス・ロボット(手動)」1台。そして、パスをロボットに送り、最後のタッチダウンパスを受ける学生がそれぞれ1人ずつ。
競技は2チームによる対戦方式。攻守交替して1回ずつ行われます。先攻・後攻それぞれの競技時間は1分30秒。ディフェンス側が攻撃チームのボールをノーバウンドでキャッチするインターセプトに成功すると、競技時間が30秒減るスリリングな展開も!
ロボットから天井に届かんばかりの高さで送り出されるアメフトのボール。そのボールを阻止しようと果敢にアタックするディフェンス・ロボット。そして、ディフェンス・ロボットの動きをかいくぐって、ダイレクトキャッチする高専生!
ロボットと高専生が繰り広げるダイナミックかつスリリングなゲーム展開にご期待下さい。
※筆者注:ディフェンス・ロボットの試合中の高さは5mまで。
競技フィールドの詳細
出場チーム
中国地区各校から2チームずつ、計16チーム
出場チームの横顔(会場で配られたパンフから引用)
大会レポート
会場となった俵田翁記念体育館。
フィールド全景。
今年は30分早く、12時半に開演。
司会:畠山アナ・和久田アナ、実況:横山アナ
チーム紹介、来賓挨拶、審査員の紹介、ルール紹介の後に競技開始。
2回戦終了時点で、米子・松江の山陰陣営が両チーム残るという展開。
準決勝
松江高専B
×
米子高専A
米子高専B
×
松江高専A
決勝
松江高専B
×
米子高専A
先攻、松江B。2球はオフェンス・ロボットがキャッチできず、あと2球もパスが大きくボールタッチもならず。
後攻、米子A。1球失敗したものの、落ち着いて2球目をタッチダウンパス成功。10秒。
なお、決勝戦前に特徴あるロボットによるエキシビションマッチが行われました。
宇部A×津山A
呉B×広島B
広島B 残念ながら動かせませんでした。
米子A×徳山A
表彰式が行われ、16:53に終演。
結果
優勝
米子高専Bチーム「QBit」
準優勝
松江高専Bチーム「弾弾」
アイデア賞
広島商船Aチーム「飛ばし魔手!」
高い力、独自の機構を評価
技術賞
松江高専Aチーム「撃蛙」
蛙のような素早い動き
デザイン賞
宇部高専Aチーム「ふく〜げる」
ふくをデザインしながら見事にタッチダウンパスを決めた
ロボ・ボウル賞
(素晴らしいプレーを見せたチームへ贈られる)
徳山高専Aチーム「ラガンマン」
(受賞理由が聞き取れませんでしたが、恐らくディフェンスをかわして回り込んでタッチダウンパスを成功させたところを評価したのだと思います。)
特別賞(本田技研工業)
松江高専Aチーム「撃蛙」
飛ぶという独創的で自由な発想、シンプルな構成。
特別賞(マブチモーター)
津山高専Aチーム「投石鬼」
試合中にタッチダウンパスして欲しかった!
特別賞(安川電機)
宇部高専Bチーム「ぶんぶん丸」
ムダな動きに見えたが、ロボット名と動きがマッチしユニーク。
特別賞(東京エレクトロンFE)
松江高専Bチーム「弾弾」
スピードには欠けたがシンプルで機能的。LEDがキレイ。
全国大会出場チーム
米子高専Bチーム「QBit」
優勝チーム。
松江高専Aチーム「撃蛙」
他に類を見ない独自の動きで11秒をマークした。
メンバーへのインタビューでは、「事前記録で7秒、全国は5秒を目指す」と豪語!
広島商船Aチーム「飛ばし魔手!」
独自なアイディアでディフェンスをものともしないロボットを作った
トーナメント表
★印が先攻
秒数が書いてあるものはタッチダウンパス成功までの時間
BTはボールタッチとその回数
全国大会
11月20日(日) 両国国技館
放送予定
11月6日(日) 15:05〜 NHK総合(中国地区限定)
最後に(所感)
ストリーミングで途中まで見ていた関東甲信越大会よりレベルが高い。
松江Aのジャンプする機構について、ここ数年の伝統ですが「独自で自由な発想」という評価は少し違和感。ただ、それを毎年実現していることは評価されるべき。
ルールが二足歩行に囚われすぎでは? ディフェンスとオフェンスのせめぎ合いという意味では、オフェンスがもっと素早く動けた方が面白かったと思う。
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