つもちゃんのひとりごと
バックナンバー(2001年10月)
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- 2001年10月30日 本日のお題:死
- 人がひとり、あの世へ旅立った。
普段なら、そんなに気にも留めない。朝、歌舞伎町の雑居ビルでまた火事があって1人が(後に2人になったが)死亡した、というニュースを聞いても、別に何とも思わなかった。しかし、会社で聞いた会社の人の訃報は、ちょっとショックだった。
事故、それも恐らく自宅のマンションの駐車場に突っ込んできた車に轢かれて。ご結婚されてわずか1ヶ月後の惨劇。運が悪い、と言うにはあまりにも非道い。一体、どうなっているのか。
病気で命を落とす時は、やはり容態が悪くなってきた時にある意味覚悟が出来ているのか、それが親戚であってもあまりショックだった覚えがない。でも、事故はあまりにも突然起きる。元気だった人が突然この世から消えてしまうという信じられない状況が、やっぱりショックなんだろうと思う。就職して数年後、恩師がやはり事故で命を落とした。その時も同じような感覚だったかも知れない。
しかし、残された奥さんが不憫でならない。
こんな場合、アスマット族(分からない人は「バランス」の元ネタ本を読もう)ならどうするんだろう?
ただ、自分がもし死ぬなら、こうして一瞬のうちに死ねるのは楽そうで理想かな、と思う。
- 2001年10月29日 本日のお題:パソコン屋さん
- 2週連続で徳山に帰った。いや、実家には立ち寄ってないから「行った」と言う方が正しいかも知れない。近くまで来ていながら親に顔も見せないなんて、ホント、親不孝な自分。
先週は高専ロボコン中国地区大会を見に、で今週は散髪に行ったり(未だに散髪は実家の近くの行きつけの床屋に行ってる)動物園で年賀状のネタ写真を撮ったり、その他諸々。
学生の頃、パソコン屋さんでバイトしてた話はいつか書いたかも知れない。久しぶりにそこに寄ってみようと思っていたら、その近くのコンビニでそのパソコン屋さんの店員さんにばったり会ってしまって、コンビニの前で雑談モードに突入。
まぁ、バイトしてたのはもう8年も前の話。最後にその店に立ち寄ってからも既に1年くらい経っていて、様子が変わったのも当然といえば当然なんだけど、随分変わったよ〜、という話をした。通信業界も厳しいなぁ〜と思うけど、パソコン屋さんも厳しそう。パソコン販売なんて、あれだけ価格が下落すれば確かに商売にはならないよね〜。ネットワーク構築とか、そういうのもやらないといけないけど知ってる人いないから辛いよね〜、みたいな。どんどん人も辞めて、縮小傾向なんだって。あぁ〜、厳しいね〜。
正直、今の会社をクビになってもそのパソコン屋さんが拾ってくれるだろうなぁ、と漢然と思っていて、ある意味気が楽だったんだけど、その店員さんが「そろそろ(転職を)考えんといけんかなぁ」みたいなことを言ってたり、内情を聞いたりしてると、ちょっと・・・、ね。また別の「当て」を作らないといけないのかな、と思ったりもして。
あとひとつ、ちょっと複雑な心境にさせたのは、その頃一緒に働いていた同い年の女の子が結婚するらしい、と聞いたこと。ちょっとね、気になってたの (^^;)
徳山は祭りの最中だったんだけど・・・、普段より人は多かったけどいまいち盛り上がりに欠けてるねぇ〜。あ、ひょっとしたら昨日はもっと盛り上がったのかも(私が行ったのはおととい)
- 2001年10月26日 本日のお題:清々しい朝
- 車掌さんの「おはようございます」の放送で目を覚ますと、列車は茅ヶ崎辺りを走っていた。時間は6時半、普段だとまだ寝ている時間だけど、その非日常性のせいか、すかっと目が覚めてしまった。
何時かは乗ってみたかった寝台特急。でも「のぞみ」や飛行機を使えば4時間で東京まで行けてしまうし、やっぱりホテルに泊まった方が楽そうだし、かといってプライベートで使うにはちょっと¥が高いということで、これまで縁がなかった。それが今回、朝10時からの用事で東京出張することになって、その用件もハードなものでもないし、ということで表向きは前日泊ということにして夢を叶えてみることにした。
7時33分、私の乗った「あさかぜ」は定刻に東京駅10番線に到着。ホームに降り立つと、秋の朝のひんやりした空気が心地よく当たる。丸の内の改札を出ると、そこはビルが建ち並ぶ典型的なオフィス街。でも、雑然とした感じは全くなくて、まだ歩く人も少ないとあって、何となくとても落ち着いた感じがする。
時間があるので喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読んで時間を潰す。少し歩けば皇居の周りのよく手入れされた公園があって、確かに道は車であふれているけど、時間はゆったりと流れている。本当に清々しい朝のひとときだと感じた。こんな感覚って何ヶ月、いや何年ぶりだろう? 普段ぼぉっと(今にも事故りそうな感じで)自転車で走る通勤路、会社に着くともわっとしたいかにも二酸化炭素濃度が高そうな空気が憂鬱にさせる、そんな日常からは考えられない感覚だった。
- 2001年10月09日 その2 本日のお題:バランス
- アフガン空爆開始らしい。まぁ予測されたことではあったが。これの是非については4日の議論になるので何とも言えないが、個人的にはやや疑問が残るような気がする。ただ、今回の事態はある意味宗教が持つ負の面が出たことは否めない。
作家の田口ランディさんが発行するメールマガジンに興味深いコラムが載った。「バランスの極意」と題されたそのコラムは4日の議論の先を行く、正に我が意を得たり、とう内容であった。いずれバックナンバーがWebに出ると思うので詳しい内容はそちらで読んで頂きたいと思う。
しかし、ならば「バランス」が取れているというのはどういうことなのか。我々人類の永遠の課題なのかも知れない。
- 2001年10月09日 その1 本日のお題:食べ損ね
- 現在、JR西日本では「鉄道の日記念 西日本一日乗り放題きっぷ」なるきっぷが発売されている。それにこの連休は「ムーンライト山陽」号が運転と来ている。だったら出かけるしかないでしょ。
7日0:20に広島駅を出発、久しぶりに純粋に乗りつぶし的な行程で、これで未踏の片町線、JR東西線、福知山線、播但線の4線区を踏破した。
今回の行程では山陰本線の和田山駅を通った。播但線との分岐点で特急も停まり時刻表には大きく載っているが、山間の小さな街の駅で、辺りには特にこれといったものもない。ちょうど秋祭りでかけ声と太鼓の音を響かせながら御輿が練り歩いていた。ところで、ここにはユニークな名前の駅弁があるのだそうで、鉄道旅行検定試験の問題集だったかに載ったことがある。それは「モ〜牛牛づめ」「とってもヘルシーDAチョン」「カモON! 鴨鴨ランチ」といったもの。食べてみようと思ったが、もう昼3時近かったこともあって、3種類とも売り切れてしまっていた。(で、売店が私が到着したホームとは別のホームにあって、人に尋ねるまで発見できなかったこともあるのかも)辛うじてまだ売られていた(でも、おばちゃんは「今作ったんよ」と言って渡してくれた)「但馬の里 和牛弁当」を購入。時節柄、牛はちょっと、という気もしないでもなかったが、美味しかった。
- 2001年10月04日 本日のお題:進める、正しい、違う
- 「鉄」としては、昨日の小田急の高架化の事業認可取り消しの判決は興味あるところである。今後の同様な事業計画に一石を投じる判決であることは事実だと思う。ただ、本件に限って見ると、2004年度には完成予定、7割は既に出来上がってしまった今になってこの判決が出たことは、果たしてどのような効果を持つのだろうか。
物事を進めるとは、どういうことなのだろうか。先の高架化の例では、沿線の反対によって先の判決が出た。地下化するのも一案、本当にコストが安いのならそれが一番妥当な気がする。そもそも事業をやめる、というのも一案かもしれない。
何かをすれば、受益者もいれば被害や損害を被る者もいる。もし良いことばかりだと、それがベストだろうが、それは所謂「バブル」に他ならない。では、受益者が多く被害者が少ないことが良いことなのか? それも、何か違う。では、どこにポイントを見いだすのか?
そのポイントが「正しい」ということなのかも知れない。しかし、こうしてあらゆるケースを考えるとそのポイントは存在するのかどうか全く分からない。
別の例を出そう。先日の米国のテロ事件の報復が近いと言われている。これは「正しい」ことなのか? 今は圧倒的に報復に支持が集まっているようだが、それは「違う」んじゃないの?という意見も米国内にも少なからずあると聞いている。では、報復しないことが良いことなのか? それも、何か「違う」。
今回のテロ事件で、もし旅客機が撃墜されていたらそれは「正しい」ことだったのだろうか。確実にテロと言えない(ハイジャックだけでは「テロ」は発生していないわけだから)状況で撃墜されると考えると、何か「違う」ようにも思える。
広島に住む者としてこんな例はタブーかも知れないが、原爆投下。これにより多くの人命を奪い壊滅的な被害と後遺症が出たことは事実である。では、原爆を投下したのは正しかったのか。一部には、原爆投下により戦争終結を早めたのではないかという議論もあり、これは一概に否定できないのではないかと思う。先のテロの例でも報復以外の方法論の議論は聞こえてこない。つまり、他に有効な手だてが見つからないということに他ならない。原爆についてはどうなのか、議論の余地があるかも知れない。
まぁ、結局「正しい」ことは存在しないねぇ〜、というのが結論で、私の適当な投票行動によって変な方向に政治が動いても困るから選挙にも行かないし、よほど自信があること以外は他人に対してはっきりした意見を言わない(逆に、そういうことが自信たっぷりに出来る人は尊敬する)。でも「なんか違うなぁ〜」という意識は持っていたいと思う。
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